詩篇　１３９篇２３・２４節　９６１ページ
　　　神よ。私を探り、私の心を知ってください。私を調べ、私の思い煩いを知ってください。
　　私のうちに傷のついた道があるか、ないかを見て、私をとこしえの道に導いてください。

マラキ書　３章１０節　１４３８ページ
　　　十分の一をことごとく、宝物倉に携えて来て、わたしの家の食物とせよ。こうしてわたしを
　　ためしてみよ。――万軍の主は仰せられる。――わたしがあなたがたのために、天の窓を
　　開き、あふれるばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうかをためしてみよ。

今日は先週に引き続いて、『リバイバルの必要性』について、一緒に考えてみたいと思い
ます。先週、この集いは「喜びの集い」であると言ったのです。どうしてであるかと言いますと、悔い改めることができるからです。悔い改めると、主は大いに恵んでくださるからです。今、司会のＫ兄弟のお話によると、「自分は落ちてしまった・・・」と、気が付かれたそうです。今日の集いも、もちろん、「落ちてしまった人たちの集い」なのではないでしょうか。なぜなら、「私は初めの愛から離れていない」と言えるのでしょうか。誰も言えない。よっぽど目くらにされていなければ、言えません。
「リバイバル」という言葉は、この間話したように、日本語ではないのですが、よく使うようになった言葉です。英語の言葉ですが、日本語になおすと、「霊的覚醒」あるいは、「信仰の復興」、「信仰の復活」を意味するものです。眠ってしまった信者、初めの愛から離れてしまった信者たちは、リバイバル、信仰の復興を必要とします。すなわち、主との生き生きとした交わりによって新しくされ、新しく生かされることを必要とします。

私たちは、リバイバルがどうしても必要であるということを、深く感じとっているのでしょうか。私たちの側に、何か重大な欠陥があることを感じているのでしょうか。多くの信じる者の、リバイバルに対する考えとはどういう考えであるかと言いますと、「リバイバルのために祈り求めてみても、主の時が来なければ無理です。何にも起こらない。だからその時が来るまで仕方がなくて待たなければならない」という考え方なのです。これは間違っています。
イエス様は、信じる者の渇き切ったような、みじめな様を見て喜ばれるのでしょうか。もし、私たちがリバイバルのために、主の備えられた条件を満たすならば、その瞬間に、リバイバルは起こり拡がるのです。上からの光に照らされて、悔い改めるようになれば、主は大いに祝福してくださるに違いないのです。リバイバルとは、「新しく目覚めさせられたいのち」を意味します。ここで大切なのは、新しく目覚めさせることのできる新しいいのちを持っているのは、本当の意味での、主に出会った、主の恵みによって救われた信者だけであるということです。未信者の人たちのリバイバルはあり得ません。未信者の人たちは、まず新たに生まれなければならない。まず主のものとならなければならないからです。眠ってしまった信者、初めの愛から落ちてしまった者にこそ、リバイバルが必要なのであり、こんにち眠ってしまった信者は、実にたくさんいるのではないでしょうか。

「眠りから覚めなければならない時期が来ている」と、パウロは書いたのであります。けれども目覚めるためには、まず自らが眠りこけ、霊的に死んでいる様を認め、告白する必要があります。ご臨在なさる主イエス様がこのリバイバルの必要性を悟らしめてくださったら、本当に幸いですけれども、どうしたらかかるリバイバルが起きるのでしょうか。この間話しましたように、私たちが主にためされることによってです。主にためされることが必要です。もし主が私たちをためすことができたら、それは良いしるしです。私たちが、自らの道をどんなにためしても、尋ねても、何の役にも立ちません。私たちにとって大切なのは、主イエス様に私たちの内をためしていただくことです。前に読みました箇所は、大王であるダビデの心の叫びでした。
詩篇１３９篇２３・24篇
　　　神よ。私を探り、私の心を知ってください。私を調べ、私の思い煩いを知ってください。
　　私のうちに傷のついた道があるか、ないかを見て、私をとこしえの道に導いてください。

結局、「明らかにしてください。私の心を知ってください。導いてください」なのです。
また、詩篇２６篇２節
　　　主よ。私を調べ、私を試みてください。私の思いと私の心をためしてください。

毎日祈るべきみことばなのではないでしょうか。

　私たちは、どうしたらリバイバルを見ることができ、新たに生かされるのでしょうか。自らを自分でためすのではなく、主イエス様の光によって心の内を照らしていただく、ためしていただかなければなりません。私たちは、主にためされることが必要です。それによって、確かに罪が明るみに出されます。この間も話したように、信じる者の犯す罪とは二種類でしょう。
第一番目、怠慢の罪。
第二番目、欲望と呼ばれる罪です。

＊第一の、「怠慢」の罪とはいったい何なのでしょうか。
ヤコブは、ヤコブ書4章の17節に次のように書き記したのです。
　　　…なすべき正しいことを知っていながら行なわないなら、それはその人の罪です。

この間、１０の罪について少し考えたのです。もう一回言いましょうか。
１．感謝をしないことは、罪です。
２．主に対する愛の欠乏も、考えられない罪です。
だから主は、エペソの教会の人たちに、「わたしはあなたがたともう一緒にいることはできない、あなたがたの側に立つことはできない」と。初めの愛から離れてしまったからです。
３．聖書を読まない怠慢も、罪です。
もちろん習慣的に読むことは、あまり意味のないことです。「主よ。語ってください」という態度がなければ、いくら読んでも意味のないことです。
４．不信仰も、罪です。
信仰がなければ、主は働くことができません。
５．祈りを怠ることも、もちろん罪です。
６．集会に集わない怠慢も、罪であり、
７．親戚、肉親、友人たちに対する愛の欠乏も、罪であり、
８．他の多くの、主を知らない滅びゆく魂を愛さないことも、主の目からみると、罪であり、
９．主にある兄弟姉妹のために目を覚ましていないことも、罪であり、
１０．己を捨てて主に従わないことも、もちろん罪であります。

ヤコブは、「なすべき正しいことを知っていながら行なわないなら、それはその人の罪です」と。主ご自身が、これらの怠慢の罪をご自分の光によって教えてくださるなら、幸いです。これらを認め、改めるとき、豊かなリバイバルが起こるのです。
　
＊もう一種類の罪とは、「欲望」と呼ばれる罪です。この欲望の罪とはいったい何なのでしょうか。
１．地上のことを思うことです。
パウロはピリピ書のなかで3章19節ですけれども、
　　　…彼らの思いは地上のことだけです。

パウロは、悩みながら、痛みを感じながらそのように書いたのです。私たちは上のものを求めているのでしょうか。それとも地上のものを求めているのでしょうか。私たちは主のものとして、主のご計画に従わず、自ら立てた計画通りにこのことを運べると思ったら誤りです。私たちは、尊い価を払って買い取られた主のものです。私たちの持っているものは、もちろん主のものです。前に読んでもらいました旧約聖書のマラキ書をみますと、十分の一を捧げればよいとありましたが、主は私たちの十分の一よりもすべてをご自分のものにしたいと願っておられます。もちろん私たちの時間も、主のものです。くだらない冗談や読み物に時間を費やすことは、主を悲しませることでしょう。あらゆる地の思いは、みことばによると、罪です。

２．高ぶりの罪です。
私たちは、例外なく高ぶりの心を持っています。私たちは心を整えることよりも多くのことを、体裁を飾るために用いないでしょうか。他の人が私たちの身なりをどう思うか非常に気にしますが、主が私たちをどう思っておられるか、あまり心に留めないで生活　　しているのではないでしょうか。もちろん、イエス様だけしか、「わたしはへりくだっている。謙遜である」ということができません。私たちは、みんな生まれつき傲慢のかたまりです。結局、人からの誉れを求め、主からの誉れを求めていない人々の姿を現わしてはいないでしょうか。ガラテヤ書１章の１０節を見ますと、パウロは次のように告白したのであります。
ガラテヤ書１章の１０節　３３２ページです。
　　　いま私は人に取り入ろうとしているのでしょうか。いや。神に、でしょう。あるいはまた、
　　人の歓心を買おうと努めているのでしょうか。もし私がいまなお人の歓心を買おうとする
　　ようなら、私はキリストのしもべとは言えません。

もう一箇所、ヤコブ書４章の６節です。４１２ページになります。
　　　しかし、神は、さらに豊かな恵みを与えてくださいます。ですから、こう言われています。
　　「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」

豊かな恵みを与えられることは、すなわち、リバイバルを意味しています。「豊かな恵み」の反対は、「退けられる」ことです。「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる」。

３．ねたみの罪です。
人は、ある人が先へ出るとねたみ、ある人に注目が集まるとその人をねたみ、ある人が豊かな生活をしていればその人をねたみます。他の人の欠点や失敗を話すことは、人の長所を話すより好きだという、生まれながらの性質を持っているのです。これは、罪であり、サタン来の思いであると言わなければなりません。私たちもこの罪を認め、言い表わそうではないでしょうか。

４．裁きの霊を持つことも罪です。
私たちはしばしば、詳しい事情も知らないで人を裁きます。私たちは、すべてのことを善意に解釈する愛を持っているのでしょうか。

５．悪口も罪です。
無言電話もそうでしょう。たとえ、御霊によって何年もかけて信者のお互いの間に愛が培われたとしても、一言の悪口で、その間は引き裂かれてしまいます。

６．偽りも罪です。
偽りは、意識しながら人を欺くことです。私たちの外側と内側が違うのは、偽りです。私たちの言葉、まなざし、行ないは、たびたび偽りをなさないでしょうか。心に反して行動しないのでしょうか。

７．偽善も罪です。
信者の場合は、祈りにおいても偽善者になる場合があります。主に思いもしないことを願う場合があります。祈った後、何を祈ったのか覚えていないような場合もあります。罪を告白しても、それから離れず、罪の中を歩みたい気持ちを残します。私たちは、ありのままの姿にならなければなりません。お互いに対して１００％正直にならなければ、リバイバルは起こらないでしょう。私たちが光の中を歩まなければ、悪魔の勝利になります。

８．気まぐれも罪です。
気まぐれな信者は、教会生活と家庭生活が違います。集会では真面目でも、家庭に帰ると気の向くままに生活し、つまずきを与えたりすることでしょう。

９．軽薄も罪です。
信者は、この世の名誉ある人が来れば真面目になるのに、主の交わりの中で平気で冗談を言ったりします。絶えず主のご臨在の前を、もっともっと畏れを持って歩む者となりたいのではないでしょうか。

１０．つまずきを与えることも罪です。
私たちの生活がどれだけ他の人のつまずきになっていたかを、全部知ることができるなら、それはきっと私たちをびっくりさせるに違いないでしょう。

　ここまで、いろいろな罪について述べてきましたが、これらを主に言い表わし、主の憐れみを求めたいものです。よく知られているヨハネ第一の手紙の１章９節に、「喜びのおとずれ」が書き記されています。ヨハネはこの手紙を書いた時、おそらく１００歳を超えた老人だったでしょう。彼は最も大切なことについて書いたのです。４２６ページです。
ヨハネ第一の手紙　１章の９節
　　　もし、私たちが自分の罪を言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を
　　赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。

「私たち」とは、信じる者です。主の救いに預かるようになった者です。条件付きですね。主は、「赦してあげよう」なのではない。「言い表わすなら、主は赦してくださる」です。そうでなければ無理。放蕩息子の父親は、どうして放蕩息子の罪を赦したのでしょうか。彼はメチャクチャになって、頭を下げて、憐れんでくださいという態度をとったからです。父親は出かけて息子を探そうとしなかった。息子が悔い改めるまで、忍耐を持って待っていたのです。同じ言葉をソロモン大王も書いたのです。１００５ページになります。内容的に全く同じであります。
箴言の２８章の１３節です。
　　　自分のそむきの罪を隠す者は成功しない。それを告白して、それを捨てる者はあわれみ
　　を受ける。

ホセアは、先週読みました箇所ですけれど、ホセア書１０章１２節。１３６３ページです。
　　　あなたがたは正義の種を蒔き、誠実の実を刈り入れよ。あなたがたは耕地を開拓せよ。
　　今が、主を求める時だ。ついに、主は来て、正義をあなたがたに注がれる。

ホセアは、「真理を耕せ、耕地を開拓せよ」と言いましたが、私たちは主の光の前に真実な悔い改めをしたいものです。その時、恵みの雨、主の霊が降り注がれることを経験します。

どうしたら、私たちの上にリバイバルが訪れるのでしょうか。
1 ．主が私たちをおためしになることが、まず必要です。私たちは、主にためしていただきたいものです。
２．それだけではなく、私たちが主をためすことによってです。

始めに読みました２箇所は、ダビデの祈りでした。「主よ。どうか、私をためしてください。全部明るみに出してください。そして、２番目のマラキ書の箇所は、「私をためしてください」ではなくて、主ご自身が「わたしをためしてみよ」と、言っておられるのです。もう一回読みましょうか。マラキ書３章の１０節です。１４３８ページです。私たちが主を試みることが必要です。主は、私たちが主をためすことを待っておられるのです。忍耐を持って、待っておられるのです。
　　　十分の一をことごとく、宝物倉に携えて来て、わたしの家の食物とせよ。こうしてわたしを
　　ためしてみよ。――万軍の主は仰せられる。――わたしがあなたがたのために、天の窓を
　　開き、あふれるばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうかをためしてみよ。

両親の身持ちが悪いために、幼い時から両親と離れて生活しなければならず、親の愛を知らず、人の手にかかって育ったような人は本当に不幸でしょう。また学費があれば何とかできたのに、将来思い通りの職に就くチャンスがないと恨んでいるというように、自分の力を出し切るチャンスを持たないで嘆いている方もいます。それは、救われた者の間に、救われた者を通して、ご自身の力を現わす機会を見失っておられる主ご自身です。イエス様は、リバイバルを起こしたい、あふれるばかりの祝福を与えたいと心から望んでおられます。けれど、その機会を見つけることができません。「ここでわたしを試みてみよ」と、主は言われます。主は恵みの雨を降らす備えがあります。けれど、信じる者が主を試みなければ、雨を降らすことはできません。主は、私たちが条件を満たさないために、恵みの雨を降らせることができないで、悲しんでおられます。

いつ、リバイバルが訪れるのでしょうか。いつ、あふれるばかりの祝福が与えられるのでしょうか。答えは、３つですね。　　　
１．「主にのみ、すべてのご栄光を帰していきたい」という燃える熱情が、信じる者の心を満たすなら、その時リバイバルが起こり、あふれるばかりの祝福が与えられるのです。
２．主の十字架の働きにより、自らの心がどんなにみじめなものであるか教えられる備えができたとき、リバイバルが起こり、あふれるばかりの祝福が与えられるのです。
３．大切なことは、信じる者の群れの一致が表われると、リバイバルが起こり、あふれるばかりの祝福が与えられるのです。

何においても大切なのは何なのでしょうか。今話したように、
１．まず、イエス様のご栄光が現われることです。
イエス様が、この地上におられた時に、天の窓が開け、「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ」と、父なる神のみ声が聞こえました。こんにちも、父のみこころにかなう方は主イエス様以外にありません。天の窓が開き、主イエス様の上に御霊が鳩のように降りました。主のご栄光を思い、主にご栄光を帰するにしたがって、リバイバルが起こり、あふれるばかりの祝福が与えられるのです。私たちの願いはただ、イエス様の御名が崇められることだけなのでしょうか。身の回りに起こるいっさいの事柄を通して、主にみ栄えを帰する備えがあるのでしょうか。私たちはどんなにさげすまれても、誤解されても、その只中でなお、主にみ栄えを帰して歩むのでしょうか。または、人々の注目を得ようと努めているのでしょうか。主にのみ、すべてのご栄光を帰していきたいという熱情が、私たちの心を満たすならば、その時、リバイバルが起こり、そして、私たち一人一人が、あふれるばかりの祝福を経験します。

２．十字架の働きがどうしても必要です。
十字架の働きなくしては、主イエス様だけに、ご栄光を帰していくことはできません。リバイバルとはいったい何なのでしょうか。それは、イエス様のいのち、イエス様のご臨在、イエス様のご栄光が現われていくことに他ならないのです。けれど私たちの自我が砕かれなければ、主のいのち、主のご臨在、主のご栄光は外に現われてきません。
パウロはガラテヤ書２章の２０節に、
　　　…私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。

と、思っただけではなく、体験したのです。「私ではない。イエス様がすべてである」。これこそが、リバイバルです。私たちの誇り、高ぶり、自我が砕かれる前にリバイバルが起こったためしがありません。十字架の働きによって、自我が全く砕かれなければならない。そして、私たちは、全く主に拠り頼まなければなりません。リバイバルを経験した人は、主に全く拠り頼んで生きる人々です。自らの力で聖書を読み、祈り、自らの道を計画して歩む人々には、どうしても霊的覚醒が必要です。

３．集会全体の一致が、リバイバルをもたらすのです。
五旬節の日に、一つになって祈っている時にリバイバルがありましたが、それから後のリバイバルは、例外なく心を一つにして祈るところに起きました。覚えていただきたいことがあります。すなわち、イエス様は、特定の一人一人の信者の心を目覚めさせようと願っておられるのではない。全集会を目覚めさせようと願っておられるということです。どうして主はそれを願っておられるのでしょうか。私たちが、イエス様の花嫁として、しみなく、しわなく、傷なき者となるためにリバイバルを起こそうと願っておられるのです。自分だけが祝福されよう、祝福されるようにと、リバイバルを求めるその祈りは聞き届けられないでしょう。もし私たちが、すべての兄弟姉妹のためにリバイバルが起こるようにと心から祈るならば、主は聞き届けてくださいます。
マラキ書３章１０節
　　　――万軍の主は仰せられる。――わたしがあなたがたのために、天の窓を開き、あふれ
　　るばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうかをためしてみよ。

どういうふうに主をためすことができるのでしょうか。イエス様のご栄光を求めて燃えている者は主をためす者であり、十字架により主に全くゆだねている者は、主を試みる者であり、そして、主の集会が建てあげられることを切に願い求める者は、すぐに祝福を受けます。

イエス様は私たちを試み、私たちは裸のままの姿を主にお見せしたのでしょうか。私たちはその結果、自ら何一つ拠り頼むところがなく、自らの恥を主に隠したいような気持ちにまでなっているのでしょうか。私たちはすでに全能なる主にすべてを試していただいたのでしょうか。また私たちは、主がリバイバルを私たちに与えてくださるチャンスを主に差し上げたのでしょうか。これに対し、「そんな必要はない。主は全能の神であられるから、ご自分でチャンスを作ることがおできになる」と思う人もいるかもしれないけれど、イエス様は私たちの祈りに応えて奇蹟を行なおうと望んでおられます。ありのままの姿になると、飾らないで自分の過ちわがままを主に告白すると、本当にリバイバルが起こるようになるのです。
黙示録の３章２０節。４４１ページになります。
　　「見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、
　　わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」

このみことばは、未信者にではなく、信じる者に対して語られたことばです。主は心の扉の外に立ってたたいておられます。主は心の中に入りたいのです。主は集会の外に立って、中心になろう、ご自身がすべてのことにおいて第一のものになろうと、切に願っておられます。何故、主はご自分で扉を壊して入られないのでしょうか。イエス様は、無理に入ることをなさいません。心の扉を開けるのは、自分の支配権を主イエス様に明け渡すのは、私たち一人一人の責任です。もし私たちが心の扉を開けるなら、自分の全生涯の支配権を、イエス様に明け渡すなら、主はあふれるばかりの祝福を与えてくださるのです。

たとえば、菊は美しい花を持ち、人の目を楽しませてくれます。私たちはその菊の苗を持っていても、それを土に植え、花を咲かせるチャンスを与えなければ、何の役にも立ちません。私たちは、土に植えられていない菊のような存在ではないでしょうか。麗しさと力と神聖さがありません。

私たちにはリバイバルが必要です。イエス様はご自分の力が日本全体に染み透るために私たちにリバイバルを与えようと望んでおられます。けれど、私たちが真っ暗な土の中に、孤独の中にうずもれ、土の中に死ぬ勇気がなければ、主にチャンスを差し上げなければ、リバイバルを目の当たりに見ることはできません。
シモン・ペテロは名もない漁師でした。そればかりではなく、主イエス様を三度否んだ弟子でした。けれども、このペテロが主に全く拠り頼み、主を知り、主に働いていただくチャンスを差し上げたとき、驚くばかりの祝福が彼を通して現われたのです。ペテロによって何千人もの人が主のみもとに導かれ、救われたのです。
私たちは、「放蕩息子のたとえ」を知っていますけれども、その時、父のもとに帰る勇気を持たない放蕩息子がたくさんいたでしょう。家に帰らなかった放蕩息子たちに、父は、自分の持っているすばらしい富を与えるチャンスがありませんでした。私たちは、ダビデのように、「主よ。私を調べ、私を試みてください。私の思いと私の心をためしてください」と、真剣に真面目に祈り求める用意があるのでしょうか。そのように祈って、主のみもとに近づくとき、初めて、主は私たちにご自分の富を与え、あふれるばかりの祝福を与えることがおできになるのです。

それでは私たちはどうしたら、主にリバイバルのチャンスを差し上げることができるのでしょうか。主に心の底まで、見ていただく。明るみにさらしていただくのです。ちょうど、痛みに苦しんでいる病人のように医者に見せましょう。患者は医者を信頼します。医者を信じて悪いところをみせるとき、医者はそれを治してくれます。患者は麻酔をかけられても、何にも分からないうちに手術をされても、医者にゆだねます。例えば、九州に行く時、時間を調べ汽車を選びますが、もし、駅員が言ったことを信じないなら、目的地に着くことはできないでしょう。

主は、リバイバルを起こそうと願っておられます。そして、「わたしを試みよ」と言っておられます。「機会を与えよ」と言っておられます。「主よ。どうか、リバイバルを与えてください。あなた様のご栄光のため、失われた多くの魂のため、兄弟姉妹が新しく造り変えられて霊的に成長するために、どうかリバイバルをお与えになってください」と祈るべきなのではないでしょうか。「私はどうでもいい。私は死ななければならないのでしたら、死にます」と、エステルは言ったのであります。「リバイバルを与えてください」。これが、私たちの心の、変わらざる、偽らざる態度でありたいものです。
私たちが、もし従順に主に従うなら、主は霊的な覚醒を与えてくださいます。イエス様に癒された十人のらい病人たちがいました。彼らは十人とも癒されたのですが、いったいどうしてでしょうか。彼らは、望みがなかったのにもかかわらず、主のみことばに従順に従ったからです。聖書に、「彼らが行く途中で癒された」と伝えられています。彼らが主のみことばに不従順だったなら、らい病は癒されず、みじめな生活を続けたことでしょう。

私たちは、主のひとつひとつのみことばに従順に従い、主が私たちにリバイバルをお与えになるチャンスを作っているのでしょうか。
黙示録３章２０節
　　「見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、
　　わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」

マラキ書３章１０節
　　「わたしをためしてみよ。――万軍の主は仰せられる。――わたしがあなたがたのため
　　に、天の窓を開き、あふれるばかりの祝福をあなたがたに注ぐかどうかをためしてみよ。」

最後に２箇所を読んで、終わりにしましょう
へブル人への手紙１２章１節から３節　４０４ページになります。
　　　こういうわけで、このように多くの証人たちが、雲のように私たちを取り巻いているのです
　　から、私たちも、いっさいの重荷とまつわりつく罪とを捨てて、私たちの前に置かれている
　　競争を忍耐をもって走り続けようではありませんか。信仰の創始者であり、完成者である
　　イエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、
　　はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。あなたがた
　　は、罪人たちのこのような反抗を忍ばれた方のことを考えなさい。それは、あなたがたの
　　心が元気を失い、疲れ果ててしまわないためです。

もう一箇所、自分の生活の支配権を主にゆだねたパウロの証しです。３５３ページです。
ピリピ人への手紙３章７節と８節です。
　　　しかし、私にとって得であったこのようなものをみな、私はキリストのゆえに、損と思うよう
　　になりました。それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさの
　　ゆえに、いっさいのことを損と思っています。私はキリストのためにすべてのものを捨てて、
　　それらをちりあくたと思っています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　了