「ですから、神の右に上げられたイエスが、御父から約束された聖霊を受けて、今あなたがたが見聞きしているこの聖霊をお注ぎになったのです。」

３６節

「ですから、イスラエルのすべての人々は、このことをはっきりと知らなければなりません。すなわち、神が、今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」

コリント人への手紙・第一　３章１６節

あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。

コリント人への手紙・第一　６章１９節、２０節

あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を現わしなさい。

この間の土、日曜日は、近江八幡で、『よろこびの集い』がありました。二百人以上の兄弟姉妹が集まるようになり、三人が洗礼を受けられました。そして、十何人の方が初めてイエス様の御名を呼び求めるようになったのです。そのような人々のことを是非続いておぼえていてください。
M兄姉も飛んで来られましたが、遅かったのでメッセンジャーとしてのご奉仕ができませんでした。けれど、M兄姉が来られたのは非常に良かったのです。あるご夫婦がみえましたが、その方の三十六歳の息子さんが自殺したことで悩んでおられたからでした。結局、導かれる人々とは、だいたいそのような方々です。今回もやはり、悩んでいる方々ばかりでした。ある方はご主人に捨てられて離婚されていました。またほかの方々の中にも悩んでいる方がいて、ご主人はその方と結婚したというよりも、会社と結婚したと言えるようでした。しかし、悩みが与えられるということは、長い目で見ると良いことだと思えます。

先週私たちは、「御霊が与えられた」というテーマで、「御霊によって歩め」ということを少し考えたのですが、今日も続けたいと思います。

人間はどうして導かれ、救われるのでしょうか。
聖書は、「み父がイエス・キリストのほうに導いてくださる」と記しています。「御霊はイエス様の栄光を現わす」と。み父によって導かれた人々（つまり聖霊のお働きによって心の目が開かれた人々）を、イエス様は喜んで受け入れてくださるのです。み父は私たちの救いを永遠の昔から計画なさったのです。そしてイエス様によって、この救いが成し遂げられました。
けれどもそれだけでは十分ではありません。聖霊が働かれなければ、人間は悔い改めることができませんし、信じることもできません。つまり御霊の働きによって、父なる神のご計画された救いとイエス様によって成し遂げられた救いのみわざが、初めて人間のものになります。

数箇所、聖書をお読みします。
ヨハネの福音書　１６章１３節

しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。御霊は自分から語るのではなく、聞くままを話し、また、やがて起ころうとしていることをあなたがたに示すからです。

マタイの福音書　１０章２０節

というのは、話すのはあなたがたではなく、あなたがたのうちにあって話されるあなたがたの父の御霊だからです。

ゼカリヤ書　１２章１０節前半

わたしは、ダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと哀願の霊を注ぐ。

ヨハネの福音書　６章６３節前半

いのちを与えるのは御霊です。肉は何の益ももたらしません。

コリント人への手紙・第二　３章６節後半

文字は殺し、御霊は生かすからです。

ローマ人への手紙　５章５節後半

私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。

ガラテヤ人への手紙　５章２２節、２３節前半

しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。

エペソ人への手紙　５章９節

― 光の結ぶ実は、あらゆる善意と正義と真実なのです。―

コリント人への手紙・第二　３章１７節

主は御霊です。そして、主の御霊のあるところには自由があります。

エペソ人への手紙　３章１６節

どうか父が、その栄光の豊かさに従い、御霊により、力をもって、あなたがたの内なる人を強くしてくださいますように。

このようなみことばを読むと、やはり聖霊のお働きは考えられないほど大切であることがわかります。

イエス様は、救いの道を開いてくださったというよりも道そのものです。真理そのものです。このイエス様の死とはいったいどうして大切であるかと言いますと、アダムが失ったものを回復するため、元通りにするために、また悪魔のわざを滅ぼすためにだけ、必要だったのではありません。主なる神の永遠からのご計画が成し遂げられるためにも、必要だったのです。アダムが失ったものを回復するため、即ち罪の赦しと罪の力からの解放だけでなく、自らのいのちをお与えになることによって、人類に永遠のいのちを得させようと、イエス様が、死に渡されるため歩まれたのです。

パウロは、「キリストは教会を愛し、そのためにご自身を与えられた」と書いたのです。また、「主イエスは、私を愛し、私のためにご自身をささげられた」とも書いたのです。
イエス様の死によって、私たちはアダムが堕罪する以前にもっていたものより、もっと
もっと多くのものをもたせていただくに至ったのです。罪が赦され、古き人が殺されたばかりではなく、主なる神のもっておられる永遠のいのちにあずかる者とされました。
永遠のいのちをもつことにより、神の子どもとされ、イエス様の兄弟姉妹とされました。
イエス様を受け入れた者ひとりひとりは、主の家族の一員とされました。何というすばら
しい救いのみわざでしょうか。
けれども、大切なのは、ただ救われることだけではなく、イエス様をよりよく知ることです。イエス様によって用いられることです。

御霊と私たちの間の関係は、私たちの霊的生活、霊的信仰に欠くことのできない関係で
す。先週私たちはおもに使徒行伝からの個所を読みました。初代教会の人とは本当に生き生きとした兄弟姉妹でした。毎日大勢の人が悔い改めて、群れに加えられるようになったのです。毎日人々が導かれ救われるなら、みんな元気になります。主はすごい！と認めざるを得ないからです。
どうして彼らは用いられたのか、祝福されたのか、また主の奇蹟を経験することができたのかと言いますと、彼らは御霊に教えられ、御霊に満たされ、御霊に導かれたからです。

旧約聖書を読むと、もちろん御霊についても多くのことが書かれています。けれど旧約聖書においては、御霊を内に宿した人々はあまり多くなかったようです。主に特別に選び分かたれた祭司、王、士師、預言者たちだけでした。しかし、新約聖書の時代に生かされている今は、御霊の賜物は全ての救われた人々のもつことができる特権となったのです。
私たちには想像できませんが本当なのです。神の友であるモーセ、神のみこころにかなうダビデ、力に満ちた預言者エリヤに臨んだと同じ御霊が、こんにち信じるひとりひとりに内住しておられます。

今読みました個所の中で、何度も、「私たちに与えられた聖霊」ということばが出てき
ます。もう一度読みましょう。
使徒の働き　２章３３節

「ですから、神の右に上げられたイエスが、御父から約束された聖霊を受けて、今あなたがたが見聞きしているこの聖霊をお注ぎになったのです。」

３６節

「ですから、イスラエルのすべての人々は、このことをはっきりと知らなければなりません。すなわち、神が、今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」

先週も話しましたが、ここで三つのことが書き記されています。
１．イエス様が救いをなし終えて高く引き上げられたこと。
２．イエス様は約束の御霊を受けられたこと。
３．この約束の御霊を信じる者に降り注がれたということ。

御霊が降り注がれたことは、イエス様が高められた証拠です。五旬節は、イエス様が主の主、王の王として、諸々の天よりも高く引き上げられた証拠そのものです。

あのナザレのイエスは、単に自らの考えで殉教なさったのか、それとも全人類の救い主として十字架にお架かりになったのか、どうしたら知ることができるのでしょうか。
それは、信じる者の上に注がれた御霊によってわかります。イエス様が高く引き上げられたので、私たちはイエス様を受け入れることによって聖霊を受けました。イエス様を受け入れた者はみな、御霊を受けています。
信じる者の大多数は、それがわかっていないかもしれません。けれども、信じる者は今、コリント第一の手紙によると、「聖霊の宮」、神の住まいと呼ばれている者です。

私たちはどのようにして罪の赦しをいただいたのでしょうか。
集会に来て、聖書を勉強して、熱心に祈ったからではありません。イエス様が血潮を流してくださったので、罪が赦され、救われたのです。
いろいろな人々が、ほかの教えについて話したり、宗教的な理想について話したりするとき、いつもポイントとなることは、次のひとつの個所です。
ヘブル人への手紙　９章２２節後半

血を注ぎ出すことがなければ、罪の赦しはないのです。

私たちの罪の身代わりに死なれた方がおいでにならなければ、人間がどんなに努力したとしても無駄です。つまり、救いに至るただ一つの道は、イエス様の流された血潮の価値です。イエス様の血潮は私たちの罪のために流されたのだということを知り、認め、それを心から感謝したとき、救われたのです。知らないうちに聖霊の宮になったのです。
御霊も同じ方法で受け入れたのです。私たちはイエス様が高く引き上げられたことを信
じました。そのとき私たちは御霊を受けたのです。

私たちが、まことに救われた者でありながら、イエス様の血潮が流されていてもなお、罪が赦されていないということはあり得ません。イエス様がすでに高められておられるにもかかわらず、救われた者として聖霊を受けていないということも、あり得ないことです。

主イエス様は、全てのものの名にまさる名を与えられ、高く高く引き上げられました。主イエス様は今、天の父の右の御座におられます。そこから聖い御霊を注いでくださいました。ですから御霊の注ぎのために祈る必要はありません。二千年前に、一部の人々ではなく、全教会に降り注いでくださり、今すでに私たちのうちにおられる御霊様を、心からお受けし感謝すれば良いのです。
私たちは、イエス様が父の御座のかたわらに引き上げられ、全教会の上に御霊を注いでくださったことを、心から感謝し御名をほめたたえたいものです。
もし、私たちが単純にこの事実を信じるなら、私たちは贖われた者であるだけでなく、聖霊の宮であり、御霊様が私たちのうちに住んでおられるという確信が与えられるのです。「御霊が注がれた」と。

そして、パウロはもうひとつのことを強調しているのです。この御霊は信じる者の中に住んでおられるということです。私たちのうちにある宝がどんなにすばらしいお方であるのか知っているでしょうか。私たちのうちに宿っておられる御霊様が、主なる神ご自身であられるということを、私たちは考えたことがあるのでしょうか。

御霊様は、私たちにとって単なる名称、力、感情ではなく、人格そのものであられます。父は人格者であられ、イエス様も人格者であられ、御霊様も同じく人格者であられるのです。聖霊は、創造主なる神、また救い主なるイエス様と全く同じように、「神」と呼ばれているのです。

聖霊には次のような名前がつけられています。真理の御霊、恵みの御霊、いのちの御霊、
約束の御霊、力の霊、愛の霊、節制の御霊、栄光の御霊、聖めの霊、知恵の御霊、啓示の
御霊、信仰の御霊、主の霊などです。
私たちのうちに与えられた、このすばらしい贈り物を、はっきりと認めておきたいものです。私たちは、驚くべき富を心のうちに持っているのです。私たちのうちに宿っておられる霊は、ひとつの偉大なる人格、偉大なる神であられるのです。私たちのうちに宿っておられるお方とは、私たちの神です。私たちは確かに土の器にすぎませんが、驚くべき宝、栄光の神を宿しています。
ですから、パウロはなかなか成長しなかったコリントにいる兄弟姉妹に書いたのです。
前に読んでいただきました個所、
コリント人への手紙・第一　３章１６節

あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知ら ないのですか。

「あなたがたは」とは、コリントにいる兄弟姉妹のことです。「知らないのですか」。忘れたのでしょうか。
このコリントの信者たちは、いわゆる御霊の現われを重んじて、意見や奇蹟を追い求めていましたが、主のものとしての実際生活は実に乱れていました。御霊の力は彼らの上に働いておられましたが、彼らのうちに全き働きを成すことがおできにならないままでした。
これがコリントの信者たちの実態でした。彼らはもちろん聖霊を受けたのですが、成熟し
ていなかったのです。

主のものとなった兄弟姉妹は神の宮であり、御霊がうちに宿っておられるという知識は、
こんにちの主にある者にもどうしても必要なことです。
御霊によって主なる神は、ご自身私たちのうちに住むようになられたのです。もし御霊
が確かに私たちの心に宿っておられるなら、父ならびに御子主イエス様が私たちのうちに
宿っておられます。これは、単なる理論ではなく、確かな事実です。

私たちの身に起こるあらゆる問題の解決は、私たちのうちに住んでおられる栄光の主に
あるのです。このすばらしい事実に目が開かれるなら、私たちにはいささかの思い煩いも起きてこないでしょう。

パウロは、「何ごとも思い煩ってはならない。主は近い」と書いたのです。
イエス様は、私たちの呼吸する空気よりも身近におられます。イエス様は私たちのうち
に住んでおられるお方です。
この、うちに住んでおられるイエス様は、私たちだけではなく、全地を揺り動かすこと
のできるお方です。御霊によって新しく生まれた兄弟姉妹は、だれでも栄光の主を宿して
います。この驚くべき事実をはっきり知っておきましょう。これを知ると私たちは軽率な
行動をとることができなくなります。

もしポケットに二十円しか持っていないなら、それを失っても大して気にも留めませんが、二百万円持っているなら、いつもそれを気にしてポケットに手をやり、在るか無いかと確かめるでしょう。私たちの持っている宝は、私たちの歩みを定めます。
イスラエルの民が、荒野をカナンに向かって旅したとき、民たちは天幕で生活していました。何百と打ち建てられたどんな天幕で、好きな振る舞いをしても良かったのですが、ただ一つ、中央にある神の幕屋で不敬虔な行ないをすると、たちどころに死ななければならなかったのです。幕屋は外から見ると、何の変わりもありませんでしたが、神のうちに臨在する宮だったのです。

私たちがイエス様を救い主として受け入れたとき、何が起こったか知っているのでしょ
うか。主なる神が聖霊を通して私たちの霊のうちに入られました。私たちは神の住まいになったとパウロはコリントにいる人々に書いたのです。主は、昔は天幕や宮に住まれましたが、今は、主のものとなった人々の心に、人間の霊に住んでおられます。主ご自身が、御霊を通して私たちのうちに住んでおられるのです。

御霊が私たちのうちに宿っておられ、私たちは主の宮であるとの自覚に立つとき、軽率
な行動や自分を喜ばせようとする生活は、自然に消えて無くなってしまうのです。どこへ行くにも御霊が臨在しておられます。

私たちは、聖書の知識を運ぶのではなく、主なる神ご自身を運んでいるのです。ここで一つの大きな問題があるのではないでしょうか。即ち、
いったいなぜ聖霊の力を体験している兄弟姉妹が少ないのでしょうか。それは、内住の主イエス様を畏れかしこんでいないからです。
いったいなぜ、兄弟姉妹の間にそんなに差があるのでしょうか。ある兄弟姉妹は勝利の生活を送り、ある兄弟姉妹はいつも打ちのめされています。イエス様のご臨在の多い少ないがこの結果をもたらすのでしょうか。いいえそうではありません。主のものとなったすべての兄弟姉妹は、うちに御霊を宿しています。内住の主イエス様を心の目で見るなら、生活が全く変わってきます。
ある兄弟姉妹は、御霊のご支配に自分をゆだね、ある兄弟姉妹は、自分が自分の主となっています。信者同士の大きな差は、ある兄弟姉妹は与えられている御霊を主として認めていますが、ほかの兄弟姉妹は主として認めていないところから起ってくるのです。したがって、最も大切なことは主ご自身のご支配です。

もう一度、コリント第一の手紙の６章を読みましょう。
コリント人への手紙・第一　６章１９節、２０節

あなたがたのからだは、あなたがたのうちに住まれる、神から受けた聖霊の宮であり、あなたがたは、もはや自分自身のものではないことを、知らないのですか。あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。ですから自分のからだをもって、神の栄光を表わしなさい。

もし私たちが内住の主を知ろうとするなら、自らを全く主イエス様に明け渡し、主イエス様のご支配にこの身を任せなければなりません。自分が神の宮であることを知ったその瞬間、自分のからだは自分のものではなく、主のものであることも知るのです。
私たちは自分に何の権利も持ち合わせていません。私たちは意識して御霊様のご支配に身をゆだねたことがあるのでしょうか。私たちの持っているものは全部主のものです。
イエス様が私たちの心のうちで『主』となっていなければ、御霊様はお働きになることができません。私たちの全てがイエス様の御手のうちに任せられていなければ、御霊様は私たちを導くことがおできになりません。
私たちが、全てのものを主に明け渡すとき初めて御霊のご支配が私たちの上に臨み、御
霊は私たちのうちに満ちあふれ、私たちを導くことがおできになるのです。
私たちは、「我と我がものは欲しくない。私はあなたのほかに慕うものはない。みこころのままに動きたい」という、全く主におささげし、おゆだねした心の態度になっているのでしょうか。

ある若い伝道者がいました。この人は未信者の婦人を好きになり、何とかして結婚しようと思い、イエス様に、どうかこの人を私の妻としてくださいと必死になって祈ったのですが、主の許しがありませんでした。最後には、どこへでも、チベットへも宣教師として行きますから、この人を妻として与えてくださいと祈り続けました。もちろん主は許してくださいません。最後に、この若者は全てを主に明け渡し、その婦人を断念したとき、主の恵みは豊かに彼に降り注がれ、考えられないほど彼は祝福された奉仕をするようになったのです。

すでに主イエス様によって罪を赦された罪人と、まだ罪を赦されていない罪人の間には、
同じ罪人でも大きな差があります。
同様に、自分の身を全く御霊のご支配にゆだねた兄弟姉妹と、御霊のご支配を拒んでいる兄弟姉妹の間には大きな差があります。

私たちは聖霊の力を経験したいと望んでいるのでしょうか。私たちを通して多くの人々
が救われ、イエス様のみもとに導かれることを本当に願っているのでしょうか。
私たちは自分の感情で御霊の内住をとらえる必要はありません。ただ、自分が聖霊の宮であり、うちに御霊が宿っておられることを感謝しさえすれば良いのです。

聖霊によって満たされる者は、次の十二の結実をもたらす者です。前に読んだ個所です。
ガラテヤ人への手紙　５章２２節、２３節前半
御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。

更に三つです。
エペソ人への手紙　５章９節

― 光の結ぶ実は、あらゆる善意と正義と真実なのです。―

とあります。また前に読みました
コリント人への手紙・第二　３章１７節後半

主の御霊のあるところには自由があります。

「御霊」、聖霊は真理の霊です。真理の霊としてそれは、人を悔い改めに導き、へりく
だりの心を与え、砕かれたたましいを与えます。
そして聖霊は、祈りの霊です。祈りの霊として、主の霊は私たちをよみがえらせ、力づ
け、解放してくださいます。
また聖霊は、祈りの霊として、私たちに賛美と礼拝ととりなしの祈りをするように導きます。

どうでしょうか。
・私たちは、聖霊によって支配されているのでしょうか。
・御霊は、私たちの考えや行ないに臨んで働いておられるのでしょうか。
・主の愛こそ、私たちにとって第一のものなのでしょうか。
・それとも、ほかのもっと良い目的でもあるのでしょうか。
・イエス様を信じることによって御霊の賜物を受ける人は、割合に大勢いますが、御霊の満たしを受ける人は少ないのではないでしょうか。
・イエス様を受け入れた人は大勢いますが、イエス様とともに歩む人は少ないのではないでしょうか。

光に来ることだけが大切なのではありません。光のうちを歩むことこそが、信じる者に
とって最も大切なことです。
また、イエス様のみもとに来るだけでなく、イエス様のうちにとどまること、イエス様にあって歩むことが大切です。

毎日の信仰生活において、
・信仰をもってイエス様に近づくだけではなく、信仰によって歩むことこそ大切です。
・御霊を持つだけではなく、御霊にあって歩むことが要求されています。
・召しを受けることだけではなく、召しにふさわしく歩むことこそが要求されています。

毎日、「主よ。お導きになってください。あわれんでください。恵んでください」とい
う態度をとるなら、イエス様は必ずあふれるばかりの恵みを与えてくださいます。